損保ジャパン美術館 ゴッホ『ひまわり』

夏の風物詩といえば、ひまわり。ひまわりと言えば、私の場合、もちろんゴッホだ。
今回、特別ゴッホが大好き!!というお2人と、損保ジャパン美術館にあるゴッホの『ひまわり』を鑑賞してきた。「プーシキンのぶどう畑の絵は〜」とか、「Metのミレーの模写は〜」で話が通じてしまうからすごい!すごい!

ゴッホが描いたひまわりは合計12点(13点という方もいた)。花の部分だけを描いたものが4点、家と一緒に描いたものが1点、そして私たちが見慣れている花瓶に活けたものが7点である。私たちが見慣れている花瓶に活けたものは、アルル時代に描かれたものである。
その7点のうち、最初の4点(1点は焼失・・・5輪)は実物を見ながら、残りの3点はその模写である。

1作目又は2作目・・・3輪のひまわり 個人蔵(サインなし)
3作目・・・ ミュンヘンのノイエ・ピナコテーク美術館の『ひまわり』(サインあり)
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背景が青緑で、ひまわりが12本。私はゴッホの『ひまわり』の中で、この作品が1番好き! 黄色の背景のものよりも、ひまわりに生命感や自由奔放さがある!

4作目・・・ ロンドンのナショナルギャラリーの『ひまわり』(サインあり)
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 背景が黄色で、ひまわりが14本。
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5作目・・・損保ジャパン美術館の『ひまわり』(サインなし)
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4作目を観ながら描いたレプリカである。
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6作目・・・ゴッホ美術館にある『ひまわり』(サインあり) 同じく4作目のレプリカである。
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7作目・・・フィラデルフィア美術館の『ひまわり』(サインあり) 3作目のレプリカである。
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アルルでひまわりを多く描いた本当の理由は明らかではないが、もともとひまわりには「神の愛」、「信仰心」・・・などの意味があったこと、そしてアルルに来るように、待ち焦がれていたゴーギャンが、ゴッホの『ひまわり』の絵を気に入っていたことなどがあげられる。さらに、ひまわりは観賞用だけでなく、食用ともなるから、農民画家でもあったゴッホには、実り豊かな花としての賛美とも想像できる。

この損保ジャパン美術館の『ひまわり』を描いたのは1888年11月−12月となっており、ゴーギャンとの諍いがますます悪化している時だ。
ゴーギャンはゴッホが描いたひまわりを評価していたというが、どのような気持ちでこの模写の『ひまわり』を描いたのだろうか・・・。

ゴッホは自信があり、売れると思っていた絵にはVincentとサインをしたそうだが、この作品にはサインがない。自信がなかったのだろうか・・・。しかし、何とこの作品は54億円で、損保ジャパン(当時の安田火災)によって購入された。大きさは7作の中で、一番大きい。だから値段も??
額縁も購入価格にふさわしい立派だが、もう少し清楚な額縁の方が私は好み。。。

画集などで、損保ジャパンのひまわりの数が14本と紹介れているもの(例えば、昨年の「ゴッホ展」の図録)があり、とても気になっていた。何回数えても私には15本になる。ところが、損保ジャパンのHPを見ると、15本と書かれていた。なんだ・・・よかった〜〜。

ちなみにゴーギャンが想像で描いたひまわり(1888年秋)は『ひまわりを描くゴッホ』の中に描かれている。
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それから、ドガの絵からヒントを得たゴーギャンの『ひまわり』もなかなかユニーク。
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by van__gogh | 2006-08-13 10:50 | ファン・ゴッホ | Trackback | Comments(0)
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