ゴッホ 『アルマン・ルーランの肖像』

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知的で、やさしい瞳をした青年の肖像だ。ゴッホの描いた肖像画の中で、1番ハンサムかも?とも思う。そして、帽子を少し斜めにかぶっているところから、おしゃれな一面も窺える。
また、いつもダイナミックに人物を抉り出すかのように描いてしまうゴッホにしては、ずいぶんうす塗りだし、新鮮な感じがする。
モデルは、アルル時代の親友、ジョゼフ・ルーランの長男のアルマン。17歳にしては、落ち着いた雰囲気だ。当時の17歳というと、もう立派な大人なのかもしれない。しかし、親の知人など、関心どころか、避ける者も多い年頃なのに、彼はいつもゴッホに対して好意的に接していたようだ。
特に、ゴッホが精神的な病で入院した時も、父親と見舞いに行き、青年の若々しい姿と温かいまなざしに、ゴッホは慰められたに違いない。
また、話好きのジョゼフではあったが、文字を書くことが苦手で、彼の代わりに、ゴッホの弟のテオ宛に、ゴッホの病状を連絡していたと言う。
そんなやさしいアルマンに対して、ゴッホも信頼と愛情を感じていたことがこの絵を観ただけでわかる。
何と言っても、このうす塗りの背景の緑が私は好き。彼のやさしい瞳と完全にマッチしているからだ。

ゴッホ 『アルマンの肖像』 1888年 エッセン・フォルクヴァング美術館 
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by van__gogh | 2007-12-01 10:06 | ファン・ゴッホ | Trackback | Comments(0)
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